湿疹はありふれた疾患ですが、夏は汗・冬は乾燥によるものが多く、また湿疹と似た症状でも実はかぶれ(接触皮膚炎)や虫刺され、帯状疱疹の初期のこともあります。
治療は発疹のある場所と程度にふさわしい炎症止め(痒み止め)の軟膏や内服薬を使用します。
とびひとは?
症状として小さな水泡が皮膚に現れます。
初期の痒みはそれほどでもないですが、そのうち徐々に耐え難い痒みを発症します。
痒みを伴うようになると、掻いて水泡を破ってしまい、中の液体や膿みを外に出してしまいます。この液体や膿みには溶連菌やブドウ球菌といった菌が含まれておりこれがとびひの原因です。
さらにこの液体や膿が、他の部位に付着することで、症状が全身に拡大していきます。
あせもなどの湿疹や、虫刺されなどで皮膚が傷ついていると、菌が皮膚組織に容易に入り込んでしまいます。
とびひとはその言葉通り、火事の飛び火で次々と延焼していくように、症状が瞬く間に全身に広がります。
患部を触ったり、掻いたりした手で別の場所を触ったり、他の人に触れたりすることで他の人に感染が拡がることもあります。
とびひは早期の治療で完治します
とびひは早期に発見し、治療に取り掛かることで比較的容易に完治します。
ところが、とびひの初期症状は、軽い傷や炎症と見間違いやすく、例えば気付かないうちに傷ができたと、深く考えずに絆創膏などを貼ると、患部が蒸れて、かえってとびひの菌が繁殖するには絶好の環境を作り出してしまいます。
発見が遅れたり、間違った対応などで長期間放置したために、とびひが相当悪化してから受診する方も少なくありません。
そうなってしまうと治療が長引いてしまい、結果強い痒みや、皮膚のダメージに、長期的に悩まされてしまいます。
とびひの早期発見には、患部の観察がとても大切です。
傷や炎症に水泡が見られたら、とびひであることを疑いお早めに当院までご相談下さい。