例年スギ花粉の飛散は年明けから少しづつ始まり、2月になると本格的飛散の時期になります。

●対症療法(花粉シーズン中)
抗アレルギー剤を使用します。
飲み薬、点鼻薬、点眼薬を症状に合わせて組み合わせながら治療いたします。

●舌下免疫療法
平成26年から開始になった新しい治療法ですが、花粉飛散のシーズン中には治療は開
始できません。詳しくは医師にご相談ください。
舌下免疫療法について
【舌下免疫療法治療薬「シダトレン」の処方について】

●アレルギー検査
少量の血液検査でスギを含む36種類のアレルギー原因物質の検査ができます。
一度はお受けになっておく事をお勧めいたします。

毎年スギ花粉症で悩まれている方は、一度当院までご相談ください。
早めの治療開始をおすすめいたします。

花粉症

花粉症とは、スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ・シラカバといった植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされるアレルギー性の病気です。

主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりですが、目の症状(かゆみ、涙、充血)も含めたものが、もっともよく見られます。
その他にも、咳がでたり、喉や皮膚のかゆみ、頭重感、頭痛、倦怠感、不眠、下痢、熱っぽい、からだや顔のほてり、イライラ感など、鼻や目以外にも様々な症状がおこる場合があります。

花粉症は症状が悪化すると薬が効きづらくなります。早い時期の症状が軽いうちに薬を使い始めると、花粉の飛散量が多くなった時期でも症状をコントロールしやすくなり、強い薬を使わずに済む場合もあります。
花粉症対策としては、1月下旬頃から内服の開始をお勧めいたします。
当院でも、内服や鼻スプレーなど花粉症のお薬を処方しておりますので、花粉症でお悩みの方は、ご相談ください。

【アレルギー検査】
当院では花粉症の原因(アレルゲン)を調べる検査を行っております。
まずアレルギー検査をおこなって、スギ花粉・ヒノキ花粉などアレルギーを持っているか、どの程度のアレルギー抗体レベルなのか症状の原因を知ることは大事です。
アレルギー検査ご希望の方は、受付時、または診療時にお気軽にお申し出下さい。

花粉症の治療

花粉症の治療は、内服薬や、点眼薬などを症状に応じて、組み合わせて使用します。
作用別には、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の大きく3つに分けられます。
抗アレルギー薬などは、一定の効果がでるまでに時間がかかることから、症状の出始める前に治療を始めることが大切です。
花粉が飛び始める2週間前くらいからお薬を飲んだり、目薬をさすことで、症状を軽く抑えることができますので、早めに受診して、医師に相談してください。

日常の花粉症対策

◆外出時には、マスクや帽子を着用
花粉の吸引を最小限に抑えるためのマスクや髪に花粉をつきにくくするための帽子を身に着けて外出しましょう。 フリースなどの花粉がつきやすい素材の服は避け、家に入る前に体の花粉をよく払うことも効果的です。

◆洗濯物は家の中に干す
花粉が多い日は、洗濯物を屋外に干すのを避けましょう。外に干した洗濯物は、花粉をよく払ってから取り込みましょう。

◆こまめな掃除と空気清浄機の活用
どんなに気をつけても、家の中の花粉をゼロにすることはできません。 こまめに掃除機をかけ、家の中に花粉がたまらないように注意しましょう。 また、ほこり・ダニ・花粉の除去が可能な空気清浄機を使用することも効果的です。

◆バランスの良い食事を摂り、よく眠る
花粉症はアレルギー症状です。 ストレスがたまっていたり、体が疲れていたりすると、アレルギーが出やすくなります。 栄養のある食事を摂り、睡眠をしっかり取って体を十分に休め、健康な状態を保つことが大切です。

【舌下免疫療法治療薬「シダトレン」の処方について】
当院では、シダトレン(スギ花粉症の舌下免疫療法)の処方を行います。
※3年間の治療で10年間の有効持続が約80%
※この治療は、指定認可を受けた医師のみ実施できます。

シダトレンとは、スギ花粉症の舌下免疫療法のお薬です。
「舌にスギ花粉の液をたらして、花粉症を治す」という治療法です。
つまり、花粉症の人に花粉の耐性をつけさせることで治療する方法です。

舌の下に液(シダトレンという名前のスギ花粉を含むエキス)を滴下します。
舌の下に保持したまま2分間そっとしておき、その後に飲み込みます。
これを最初の2週間で量を増やしていき、3週目からは同じ量の薬を毎日舌下投与します。 ※お薬はやや甘いです。少し酸味もあります。
1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、以降は毎日自宅で行ないます。

導入時のみ3週間連続通院。
上記以降は4週間毎の定期診察処方通院が必要となります。

まずは、受診時に治療の説明をし、ご納得いただいてからの治療開始となります。
※尚、治療開始前に適応を決める検査があります。

【実施可能最低条件】

  • 指定認可医師にのみ実施可能(当院長認可済み)
  • スギ花粉の飛散前に治療開始(年内開始)
  • 1日1回の薬液舌下が可能
  • 4週ごとの通院可能
  • 上記を最低1年間持続可能(ベストは3年間)
  • スギ以外の強い花粉症がない

など

●費用について
治療は保険適応です。
【保険3割負担での費用】
・初診時初回のみ 約7,400円(血液検査費用含む)
・以降の再診時  約1,650円(原則4週間ごと)

この治療法は、早めの治療開始をおすすめいたします。
毎年スギ花粉症で悩まれている方や今までの治療では効果が上がらなかった方は、
一度当院までご相談ください。

医院概要

医療法人社団 浩邦会 代官山内科外科クリニック